自分にあった道を見つける 〜藤田健太郎〜

2017年02月19日

帰国生入試

今回は智自舎のオフィスで慶應大学と京都大学の合格を帰国生入試で勝ち取った藤田健太郎さんにお話を伺いました。

藤田健太郎

1994年生まれ。慶應義塾大学法学部在学中。都立小山台高校に入学後、高校一年生で単身カナダブリティッシュコロンビア州に留学をする。現地では留学生ながら生徒会や多くのクラブ活動に参加し、成績も二年間トップクラス。当初の一年留学の予定を卒業留学に切り替え、カナダで高校を卒業する。卒業後、直ちに慶應義塾大学法学部とSFCの合格を勝ち取る。その後、京都大学の受験を決め、京都大学法学部に帰国生入試で合格。

カナダに留学するまで

小学生の頃から目立ちたがり屋だったのかもしれません。決して悪いことで目立ってたわけではなくて、生徒会長タイプの優等生でした。都立の高校に入学後も普通にテニス部に入ってました。初めてカナダに行ったのが高校に入学する前の春休みに2週間だけの国際交流プログラムのようなものに参加した時でした。これが実は人生初海外だったんです。その時のプログラムは現地のカナダ人の生徒と2人組になって行動するバディ制度でした。おかげで英語が決して喋れるわけではないのに友達もできて楽しかったです。カナダから帰国して普通に高校生活を送る中で、たまたま春に行った留学先のポスターを目にして、両親に相談したところ本当にいつ決まったのか記憶にないくらいすんなりと留学することが決まってしまいました。そして渡航したのが高校1年生の夏でした。

1年留学から卒業留学に

もともと、都立の高校に席を残したまま一年間だけ留学する予定で過ごしていました。そんな中留学生活が終わりに差し掛かる時にエージェントの方と両親にもう1年残ってみないかという提案をされ、自分の中でももう一年いたらもっと英語が喋れるようになると確信できたので甘えさせてもらうことにしました。この時はあまり意識してなかったですが、帰国生入試が受けられるようになるということも安心材料だったのかもしれません。

留学中の努力

留学生活が始まったばかりの時は毎日宿題だけでも3時間はかけて終わらせていました。それに加えてわからない単語があったら調べて勉強したりしてました。今振り返るともう一つ自然にやっていたことが日本の高校の時の教科書を持っていて自習に使っていました。ちょうど英語と日本語の解説が載っていていいんですよ。

留学中は笑われろ

時々英語が喋れなくて笑われるのに否定的な人がいますが、私はそうではないと思うんです。留学したからにはその場所の文化に溶け込まないといけないといけないと思いますし、そのためにはたくさん友達も作るべきです。そんな中英語を喋れないことを気にして現地の人たちに話しかけないのでは何も始まりません。むしろ、英語が喋れないのは諦めて、ジェスチャーでもいいからどんどん笑ってもらいいろんな人たちと関わる機会が重要だと自分がやってみて気づきました。日本にいた時はそいうタイプではなかったんですけどね…笑

誘われたら絶対にやってみる

上の話にも似ているのですが、留学先では他の人に誘われたことは絶対に参加するようにしていました。もちろん、校則的にも法律的にも大丈夫な範囲で遊んでました。小さいことですが、例えば、ホストファミリーにスパーに誘われたら少し面倒と感じても付いて行ってました。そうすることで現地の人の生活も見えてくることはもちろん、英語を喋る機会にもなります。

大学受験を意識

高校三年生の冬に日本の同級生たちが受験に突入し、自分もやっと大学のことについて意識し始めました。特に特別な対策を始めたわけではありませんがTOEFL対策と新聞を読むようにしていました。新聞を読んだり社説することで日本語を忘れかけている自分に気づくことができましたし、小論文の対策にもなったと思います。

慶應義塾大学を受験

もともとカナダでは、慶應大学を受けようとは思っていませんでした。日本に帰国してからも早稲田大学に向けてずっと勉強をしていました。でも帰国生のいいところで受験の日程や出願がそれぞれ違うので、早稲田大学と一緒に慶應義塾大学に出願しました。そしたら、慶應の第一次が通って二次試験の日程が早稲田と被っていたのでどっちを受けるか決めなければなりませんでした。早稲田大学は筆記(当日の)試験が重要で、慶應大学は一次試験(書類審査)が通れば合格できる確率がより高いことを知り慶應大学を受験することにしました。

京都大学を受験

無事に慶應から合格をいただき、教習所に通ったりし始めました。そんな中、国立の受験を予備校や両親から勧められていました。もともと自分自身も国立に憧れがあったので、すんなりと京都大学を受験することを決めました。しかし、特に特別な対策をとったわけではありませんでした。というのも、京都大学の問題はとてもユニークで対策しようがないといいますか…加えて中学校からの成績が評価対象だったりと本当に今までの努力やもともとの素質が評価される試験なんです。

選択…

京都大学からも合格をいただき、慶應か京大かという選択肢が自分の目の前に現れました。結果から先に言いますと慶應大学に進学を決めました。1つ目の理由は慶應大学は様々な入試制度があっていろんな人たちが集まっているという点に惹かれたことです。2つ目は学部自体の幅が広く、法学部なんですが法律系の必須科目は本当に少なくて自分の関心に合わせて学ぶことができるという点です。それに比べて京大の法学部は法律家になりたい人たちが多く集まるイメージでした。そしてこれは結構真剣な理由なんですが、羽田空港と成田空港の国際便の数に目が眩んでしまいました。高校をカナダで過ごしたこともあり、大学では留学じゃなくていろんな国に旅行しようと思っていたので、関西圏ではなくて都内の大学に進学したかったんです。実際に大学に入ってからヨーロッパを中心にいろんな国に旅行しています。

帰国生で慶應や京大を目指す人へ

なるべく良い成績を収めてください。もっと言えば最後の学年は全教科’A’をとっておくべきです。本当に京大も慶應も足切り(厳しい書類審査)があるので、成績が足りないだけで漏れてしまうこともあります。そうならないためには何よりもまずは日々の成績が重要になってきます。京大だけが大学ではないので試験の方法や学部の内容も含めて自分にあっている大学を見つけていくことが鍵だと思います。頑張ってください。


聞き手から見る藤田健太郎さん

都立高校からカナダに一年間留学の予定を卒業留学に切り替えるという大きな選択をした藤田さんは高校生ながらもう一年カナダに残ることが未来に繋がると先見の目をもち選択しました。このお話を聞き、改めて本当に広く長い視野を持った方だと思いました。広い視野を持った帰国生は多くいますが、長いでスパンで物事を予想することは難しいです。帰国後も藤田さんは学内の国際交流を行う団体に所属してプロジェクトリーダーなども務めたそうです。カナダでも日本でも積極的にその場に溶け込む姿が印象的な取材となりました。

 


ジュクチョー

ジュクチョー

大庭 啓太 / Keita Oba Change Maker, LLC 代表兼CEO/ 智自舎塾 塾長 1998年生まれ。東京都出身。青山学院大学在学中。中学3年生で単身カナダに渡航し現地の公立高校卒業。シリア難民の子供たちのサポートやアジア最貧国ネパールでの単身教育調査を高校在学中に経験。自分の興味や関心があることを追求することの大切さを受験を通して改めて体感し、高校3年生の時にカナダで智自舎塾を創設。その後、日本に拠点を移しChange Maker合同会社を起業、代表兼CEOに就任。毎日新聞や日本テレビ スッキリなどでも活動が取り上げられる。